ガールズバーに通っていて、お気に入りのキャストに胸をときめかせ「俺だけを見てほしい」と感じたことはありませんか?しかし、その想いが行き過ぎると知らず知らずのうちに「痛い客」、いわゆる痛客になってしまうことも。痛客とはキャストに「正直、相手をしたくない…」と思われてしまう困ったお客様です。反対に良客は大人の余裕を持って接し、キャストが安心して楽しく過ごせるような紳士的なお客様です。
同じ常連でも、振る舞いひとつで痛客にも良客にもなりえます。たとえばキャストが別の席で他のお客さんと盛り上がっているとき、痛客なら嫉妬して不機嫌になり、店の空気を一気に重くしてしまうでしょう。一方、良客はニコニコと見守り「楽しそうで何より」と余裕を見せます。痛客の席は土砂降りのように重苦しく、良客の席には穏やかな晴天のような心地よさが漂います。
では、どうすれば痛客を卒業し、キャストに愛される存在になれるのでしょうか?ここからは、ガールズバーでありがちな3つのシチュエーション別に、行動改革のポイントをご紹介します。
1. キャストを本気で好きになってしまったときの心の整え方
ガールズバーとはいえ人間同士。お気に入りの女の子に特別な感情を抱くこともあるでしょう。優しくされると「もしかして…?」と期待してしまうものですよね。しかし、その気持ちが高まりすぎる前に、一度立ち止まって心を整えてみましょう。
自分だけの特別扱いを求めない。
キャストの笑顔や優しさは営業上の「おもてなし」です。本気の恋心を抱いても、それをストレートにぶつけるのは禁物。「君がいないと生きていけない」など重すぎる愛の言葉は、キャストを困らせるだけです。
感情のアップダウンに振り回されない。
好きになると相手の言動ひとつで天国と地獄…なんてこともあります。例えば、お礼のLINEにすぐ返信が来れば舞い上がり、既読スルーなら落ち込んでしまうものです。でも、彼女の返信タイミングに過剰に反応するのは要注意。キャストには仕事やプライベートの時間もあるのですから、返事が少し遅れても「忙しいのかな」と受け流す余裕を持ちましょう。それくらいの距離感を保つことが大切です。
それよりも、彼女を笑顔にする「聞き上手」に徹すれば、「一緒にいて楽しい」と思ってもらえる特別な存在になれることもあります。
2. 個人の連絡先を聞きたくなる衝動への対処法とマナー
お気に入りのキャストともっと繋がりたい…そう思うと、つい個人の連絡先を聞きたくなるもの。でも、まずはお店のルールと彼女の気持ちを最優先に考えましょう。十分な信頼関係ができる前にいきなり「連絡先教えてよ」と迫るのは逆効果。まずは店内で会話を重ね、仲良くなるまで連絡先交換は我慢しましょう。
断られたら素直に引く。
「ごめんなさい、教えられなくて…」と断られたら、すぐ引き下がること。「そっか、無理言ってごめんね」と笑顔で流す紳士さを見せましょう。間違っても「こんなに通ってるのに!」などと不満を言ってはいけません。ゴネる姿は彼女を困らせ、あなたへの評価を下げるだけです。
交換後も節度をもった連絡を。
晴れて連絡先を交換できても、浮かれすぎは禁物。嬉しくても毎日の長文メッセージや深夜の電話は絶対にNGです。深夜に多くのメッセージや着信履歴を残せば、キャストは困惑してしまうでしょう。それではキャストの負担になるだけです。連絡は次に会うまでの軽いやりとり程度に留め、「今日も楽しかったよ、おやすみ」くらいの短い一言で十分です。相手が返信しやすい頻度と内容を心がけましょう。
3. キャストは接客業のプロ、その現実を受け入れる
最後に心に留めておきたいのは、キャストはあなたの恋人ではなくお店で働くプロの接客スタッフだという現実です。これを受け入れることが、痛客卒業への近道です。
彼女たちはお客様に楽しい時間を提供するプロフェッショナル。優しく微笑み親身に話を聞いてくれるのも、仕事上のサービスです。これを「自分だけに特別に優しい」と勘違いしてしまうと、後で虚しくなってしまうでしょう。
独り占めせず、仕事を応援する。
プライベートまで縛ろうとすれば、キャストの心は一気に離れてしまいます。相手には他にもたくさんのお客様がいますし、大切な人がいるかもしれません。それでもあなたに笑顔で接してくれるのは、あなたが大事なお客様だからです。だからこそ、嫉妬する代わりに「頑張ってるね」と労い、忙しそうなときは「無理しないでね」と気遣う…そんな懐の深い対応ができる男性は、キャストから「この人は分かってくれている」と思われるはずです。単なるお客様以上の信頼関係も生まれてくるでしょう。
おわりに:前向きな卒業に向けて
もし「自分も当てはまるかも…」と思っても大丈夫です。誰だって好きな子の前では舞い上がってしまうものですし、軌道修正に遅すぎることはありません。
大切なのは相手への思いやりと客観的な視点です。ガールズバーは非日常を楽しむ場所ですが、その楽しさを長続きさせるにはお互いが心地よい距離感を保つことが肝心です。あなたが紳士的な良客でいれば、彼女も心からの笑顔で応えてくれるでしょう。程よい距離で育まれる信頼や友情は、お金では買えない宝物です。
肩の力を抜いて純粋に時間を楽しめば、あなた自身も居心地が良く、彼女たちも今まで以上の笑顔で迎えてくれるはずです。
さあ、前向きな一歩を踏み出し、ガールズバーでの素敵な時間を積み重ねていきましょう。
コメント