ガールズバーに通ううち、ふと「自分は常連と呼ばれる存在になってきたのかな」と思う瞬間があります。ですが、ただ回数を重ねて通うだけでは、本当の意味で“常連”としてキャストやお店から認められるわけではありません。常連になるというのは、単なる出席回数の問題ではなく、その場の空気や人間関係を理解し、店にとっても、キャストにとっても「いてくれるとありがたいお客さん」になることです。
常連になることの本当の意味
常連という言葉には、安心感や信頼感が伴います。キャストから見ても、常連は話しやすく、接客しやすい存在。お店側から見ても、安定した売上に貢献してくれるありがたいお客さんです。けれど、その地位は自然に与えられるものではなく、日々の行動や振る舞いの積み重ねで築かれるもの。
常連として認められる人は、お店やキャストに対して無理を言わず、他のお客さんやスタッフにも配慮ができる。そういう“安心して接客できる人”です。
痛客にならないための観察力
お店に通っていると、時折「痛客」と呼ばれる存在を目にします。声がやたら大きく、周りの会話を遮る人。キャストに過度な要求をしたり、独占欲をむき出しにする人。こうした振る舞いはお店全体の空気を悪くし、キャストにとっても負担です。
常連として成長していくには、自分自身を客観視するだけでなく、他のお客さんの振る舞いも観察することが大切です。「ああ、あの人の態度はちょっと…」と思う場面があれば、自分はそうならないように気をつける。逆に「この人は感じがいいな」と思える振る舞いは、参考にして自分の行動に取り入れる。そうした観察力は、痛客への道を避けるだけでなく、常連としての魅力を磨く武器にもなります。
常連への第一歩:空気を読む力
空気を読むというと曖昧に聞こえるかもしれませんが、ガールズバーでは非常に重要です。例えば、キャストが忙しそうにしているときに長話を無理に引き延ばさない。他のお客さんがキャストと盛り上がっているときに、無理に会話に割り込まない。こういった小さな気配りが、店内での自分の印象を大きく左右します。
「顔を覚えられる」ための通い方
常連になるには、一定の来店ペースも大切です。たまにしか来ないと、どうしても「久しぶりのお客さん」という位置づけになってしまい、関係が深まりにくい。週1〜2回が理想とは限りませんが、自分の生活やお財布に無理のないペースで、コンスタントに顔を出すのが効果的です。
また、来店のタイミングや曜日をある程度固定すると、会えるキャストが安定し、自然と距離が縮まります。
会話の積み重ねが信頼になる
常連としての信頼は、会話の積み重ねから生まれます。毎回同じ話題ではなく、前回話した内容の続きを覚えておき、さらっと触れる。「この前言ってた資格試験、どうなった?」など、相手の話に興味を持っている姿勢を見せることで、特別感が生まれます。
一方で、根掘り葉掘りプライベートを詮索するのは逆効果。あくまで相手が話してくれる範囲を尊重することが大切です。
常連の席の座り方と存在感
常連は店内での立ち位置や座り方にも工夫があります。カウンターの端や、店の雰囲気がよく見渡せる場所に座ることで、キャストや他のお客さんの様子が分かりやすくなります。また、常連は自分が主役になるのではなく、場を和ませる存在。時には他のお客さんを会話に巻き込み、楽しい空気を作る“裏方”に回ることもあります。
差し入れはちょっとした気遣いの範囲で
差し入れは常連らしさを演出する手段のひとつです。ただし、高価なものを渡せば良いというわけではありません。コンビニで見つけた新作のお菓子や、キャストが好きそうな小物など、軽い気持ちで受け取れるものが好まれます。大げさになりすぎると、相手に気を使わせてしまうので要注意です。
「また来てほしい」と思われる人
常連として認められる最終的な基準は、お店やキャストに「また来てほしい」と思われるかどうかです。それはお金の額だけでなく、過ごす時間の質によって決まります。無理な接客をキャストに求めない、楽しい会話と心地よい空気を提供できる人が、本当の意味でお店にとって価値ある常連です。
まとめ
常連になることは、単なる称号ではなく、信頼と配慮の積み重ねです。痛客にならないためには、自分だけでなく周囲のお客さんの振る舞いにも目を向け、良い点は学び、悪い点は反面教師にする。そして、お店にとってもキャストにとっても「安心して迎えられる存在」になること。それが、本物の常連として認められるためにすべきことです。
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