ガールズバーとキャバクラは営業形態が全く異なるお店である
貴方はガールズバーとキャバクラの違いをわかりやすく説明することができますか?
筆者がガールズバーに行き始めたころには、恥かしながらまったくその違いを理解できておりませんでした。
ガールズバーを純粋に楽しめればそれでいいと思います。でも、大きな勘違いをしたままでお店を訪ねて期待をすると、本来の楽しみ方を知らないまま過ごすことになりかねません。
ガールズバーとキャバクラの違いってなんだっけ?
これから説明するので聞いてくださいね!
ガールズバーのお店の基本をしっかり理解してから十分に楽しんでいただけるように、二つのお店の大きな違いをご説明します。
みなさん!ガールズバーは飲食店です!
ガールズバーは普通にある飲食店の一つであります。
え?と思った方、これは嘘ではありませんよ!ガールズバーとは飲食店の一つなのです。
それでは、ガールズバーとキャバクラの違いを確認してみましょう。大きな違いをわかりやすく一覧表にまとめました。大きく分類するとガールズバーは接客業でありキャバクラは接待業という形態に区分されます。その具体的な違いは下表をご覧ください。
ガールズバーとキャバクラの比較一覧表
項目 | ガールズバー | キャバクラ |
お店の営業形態 | 接客営業 | 接待営業 |
客との接し方 | カウンター越し立ち作業 | 隣に座る |
指名制度 | 基本的にはなし | あり |
同伴システム | 基本的にはなし | あり |
客との世間話 | OK | OK |
特定の客と長い会話 | 不可 | OK |
タバコへ火つけ | 不可 | OK |
カラオケの手拍子・拍手 | 不可 | OK |
カラオケデュエット | 不可 | OK |
スキンシップ | 不可 | 可(お相手がOKなら) |
営業時間 | 制限なし | 制約あり:24時までが基本 |
この一覧表を見た方は、ガールズバーではダメなことばかりじゃないかと感じた方もいることでしょう。そのとおり不可な行為が多いという点では正解です。でも、ガールズバーとキャバクラがそもそも異なるお店の営業形態であることをまず理解しましょう。
法律上の営業形態が違えばサービス内容も変わる!
キャバクラは風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風営法)2条1項1号に該当する「風俗営業を行うお店」です。接待をしてお客に遊興又は飲食をさせる営業は風俗店という区切りに登録されていないお店はできません。街中にあるゲームセンターだって、風俗営業等の規制に従って営業を行っています。
だから早朝まで営業しているキャバクラやゲーセンが無いわけじゃ!
これに対して、ガールズバーは「酒類提供飲食店営業」にあたるという建前の上に成り立っている商売のお店です。「酒類提供飲食店営業」とは、飲食店営業のうち、バー、酒場その他客に酒類を提供して営む営業(営業の常態として、通常主食と認められる食事を提供して営むものを除く。)で、午前6時から午後10時までの時間においてのみ営む店以外のものを示しています。
だから、ガールズバーは深夜営業も可能でありますし、朝5時の早朝まで営業しているお店が多くあるのです。要するに普通の飲食店と同じ扱いなのです。仮にですがコンビニのように24時間営業しているガールズバーがあったとしても、法律的に制約を受けることはございません。
「接客」と「接待」の違いを知っておこう!
風俗営業に該当しないガールズバーは接待を伴う営業が禁止されています。それでは「接待」とは何かということですが、「歓楽的雰囲気を醸し出す方法により客をもてなすこと」です(風営法2条3項)。法律ってほんとに細かいですね・・。ガールズバーを日ごろ楽しんでいるお客さんでも、接待と接客の違いをはっきりと説明できる人は案外少ないものです
そしてキャバクラでよく聞くキャストの「指名」は、「特定少数の客の近く」で「継続して…談笑の相手となったり…する行為」なので接待行為とみなされます。だからガールズバーでの指名は禁止される行為とされているのが建前です。また、カラオケがあるガールズバーでキャストが歌声に合わせて手拍子や拍手をするや、ダーツやゲームをいっしょにやってお客さんを楽しませることも、接待行為に該当してしまいます。
わたしたちは接待とみなされることができないんです
お客さんの歌が下手だから拍手しないのではありませんよ~
ガールズバーでは接客業のお店であるため、”やってはダメ”なことが多いのです。
ガールズバーの接客では「本音」と「建前」がある!
しかし、これには本音と建前が存在します。要するに”接待”だと即時に判断される行為が禁止されているものであり、”接客”の一環と考えても不自然ではないことであれば問題にはなりません。お店もそのことを理解した上で営業されているところが多いと思います。
例をあげますと、指名という行為は接客業のガールズバーではシステムにありません。でも、あのキャストに一杯!ご馳走したいとお店に伝えれば、お相手が自分のところへ来てくれることでしょう。お客側の気持ちを伝えているだけなので、接待業で言う指名には該当しませんね。
あのキャストに一杯ご馳走したいとお客さんが希望をお店へ言うのはOK!
特定の客との長話をすると接待行為になり得るため、ずっと同じお客さんとずっと話し続けることはできません。ところが、キャストがドリンクを作るためにその場を一旦離れ、戻ってきて同じお客と会話を続けることは接客であるためOKです。厳密に言えば接客する継続時間がどの程度かで判断されるようなのですが、実質的にはそこまでシビアな判断ではありません(例外あり)。このため、キャストを途中で交代させるのかどうかはお店側の判断になります。
途中でキャストへドリンクをつくる注文をしっかり挟んでいれば、他のお客さんとお目当のキャストがバッティングしていない限り、ずっと同じキャストと一緒になれる可能性だって十分にあるのです!
次に接待に該当するスキンシップですが、ガールズバーでは絶対にNGです。でも、ちょっとしたことでキャストと手が触れたりすることまで接待とは言われることはありません。
わたしたちが働くガールズバーでは接待行為がができません。
でも、お客さんといっしょに楽しい時間を過ごしたいのです。
同伴システムってガールズバーにあるの?
同伴システムはガールズバーのお店には通常存在していません。でもお相手がOKならお店へ一緒に来ること自体に何の問題もありません。キャバクラであれば接待業の仕事の一環として同伴システムがあります。そのようなシステムがないガールズバーのキャストが同伴してくれたのであれば、それはお相手のプライベートな時間を使ってくれているのです。これは本当にうれしいですよね。
キャバクラの同伴は有料であり、場内分の会計と合わせてお店にお金を払います。ガールズバーでは接待行為と判定されかねない同伴を商売としないことが原則です。お店の外で会ってくれるかどうかについては、キャスト本人の気持ち次第である点に注意してください。要するにガールズバーでは、個人的に仲良くなって信頼関係が築けていない人は、キャストとお店の外で会うチャンスが生まれません。
なお、稀にですが店外で会うことや連絡先の交換を禁止しているガールズバーがあります。キャストにお店のルールを聞けばわかるので、初めて行ったお店では注意しましょう。
まずはお店のキャストと信頼関係を築くことが先決じゃ!
まとめ
いかがでしょうか?接客業ではやってはダメだと言われている事柄だとしても、グレーな部分もあることがわかっていただけましたでしょうか。
ガールズバーという肩書きでも、風俗営業の許可をとっているお店ではキャバクラと同じ営業形態になります。今回ご紹介した内容は、純粋にガールズバーとして営業しているお店とキャバクラとの違いについての解説でした。
ガールズバーはとっても楽しい所です。お店のルールがわかっていれば、満足いく有意義な時間をキャストといっしょに楽しめるはずです。お店ごとに細かなルールは違いますので、初めて行ったお店では不明な点があれば遠慮なく聞いてみましょう。
コメント