キャストの本音に学ぶ「良客・痛客」図鑑
ガールズバーに通い慣れてくると、ふと気になることがある。それは、「自分って良いお客なんだろうか?」ということ。
初めは緊張していた人も、数回通えば慣れてくる。そのうち、キャストにとって自分はどう映っているのか、ちょっと気になってくるのが人情だろう。
この記事では、実際にキャストから聞いた「良客」と「痛客」のリアルなエピソードをもとに、どうふるまえば好印象を持たれるのかを探っていきたい。
良客の特徴:心地よさと余裕のあるふるまい
まずは、キャストが「また来てほしい!」と思う“良客”の特徴を見てみよう。
- 聞き上手:会話を引き出してくれる、リアクションが大きい。
- ドリンクのオーダーが自然:「よかったら飲む?」と無理なく促す。
- 一定の距離感を保てる:踏み込みすぎない、詮索しない。
- 支払いに迷いがない:伝票を見て「ありがとう」と笑顔で対応。
- 盛り上げ役:場の空気を読み、明るく楽しい雰囲気をつくる。
とくに印象的だったのは、あるキャストの言葉。
「私たちって、基本的には“楽しかったらまた来たい”と思える人を覚えてるんですよね。話しやすかった、居心地がよかった、そういう人はずっと記憶に残ります」
実際、笑顔で「また来るね」と言って帰る人には、スタッフ全員が「あの人、いい人だったね」と口を揃えることもあるという。
痛客の特徴:地雷を踏む無自覚なふるまい
では逆に、キャストが内心「ちょっと苦手…」と感じる“痛客”とは、どんな人なのか?
- ボディタッチや距離が近い:軽く触れるだけでも嫌がられることが多い。
- 質問攻め:「彼氏いるの?」「本名は?」など詮索系の質問。
- 説教・アドバイス:「君も将来のこと考えたほうがいいよ」など余計なお世話。
- 店やシステムへの文句:「なんでこれ高いの?」とスタッフに聞く。
- ドリンクを渋る:誘われるたびに「今いらない」と断り続ける。
あるキャストはこう語る。
「“ボディタッチOK”って思われてる空気が一番きついです。顔は笑ってるけど、内心めっちゃ引いてます…」
「場のノリ」として軽く触れるつもりでも、キャストにとってはストレスになっていることも多い。空気を読み違えると、楽しいはずの時間が一転して緊張感に包まれてしまう。
変われる人:痛客から良客になった実例
意外と多いのが、「最初は痛客っぽかったけど、途中からすごく変わった人」のパターン。
ある男性客は、初来店のとき「連絡先教えてよ」「いつ休み?」「1杯もらっていい?」と立て続けに質問と要求をしてしまい、キャストの間で「ちょっとしんどい人かも」と話題になったという。
しかし数週間後、再び現れた彼はまるで別人のようだった。
「今日は前回の自分がちょっとガツガツしすぎたなと思って。純粋に会話を楽しみに来ました」
それ以降、キャストにドリンクを無理に求めず、会話に集中するようになった彼は、すっかり“良客”扱いに変わったという。
キャストが語る「印象に残る行動」ベスト3
- メニューを見て「何か飲む?」と自然に聞いてくれる
- 「今日もお疲れさま」とねぎらいの言葉をかける
- 帰り際にスタッフ全員に「ありがとう」と言う
「ささいな気遣い」が、キャストの中で強く印象に残ることが多い。高額なボトルや贈り物よりも、「言葉と空気のセンス」が評価されるのがガールズバーの世界だ。
あなたはどっち?良客チェックリスト
次の5つの質問で、自分が“良客寄り”か“痛客寄り”か、ちょっとだけ自己診断してみよう。
- ✅ 相手が話す内容にうなずいたり、笑顔でリアクションしている
- ✅ キャストが無理して話していないか気を配っている
- ✅ ドリンクをすすめるときに強要しない
- ✅ 店のルールや料金に文句を言わない
- ✅「ありがとう」「また来るね」を笑顔で伝えている
3つ以上当てはまったら、あなたはかなりの“良客”です! もし当てはまらなかったとしても、意識するだけで行動は変わります。
最後に:良客は「人としての余裕」がにじむ
良客になるために必要なのは、テクニックや演出ではない。
・相手を尊重すること
・無理に距離を詰めないこと
・会話を楽しむ姿勢
そんな小さな心がけが、キャストの記憶にちゃんと残る。
気づけばあなたも「また来てほしい」と思われる、ガールズバーの好印象ゲストになっているはずだ。
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