「また会いたい」と思わせるお客のふるまい

「また会いたい」と思わせる男のふるまい

ガールズバーの扉を初めて開けた夜を覚えていますか？
ネオンに照らされた非日常の空間に、少しだけ緊張しながら足を踏み入れる。
カウンター越しに笑顔を向けてくれるキャスト。
ドリンクを一杯頼み、少しずつ言葉を交わしていく──。

その夜のあなたのふるまいひとつで、キャストに「また来てほしい」と思ってもらえるか、「あの人、ちょっと…」と敬遠されてしまうかが決まることもあるのです。

今回は、ガールズバー初心者のあなたに向けて、“また来てほしい”と思わせるお客のふるまいを男爵的視点でご紹介します。

お店に入った瞬間から、キャストはお客をよく見ています。
「こんばんは〜」と軽くでも良いので挨拶ができると、第一印象は格段に良くなります。
逆に無言で座ってメニューを見ているだけでは、緊張感が伝染してしまい、会話のスタートが遅れてしまいます。

たとえば常連になっている人ほど、ドアを開けた瞬間に笑顔で「今日もよろしくね〜」と声をかけています。
そうした自然なふるまいが、「一緒にいて気持ちがいいな」と思わせる第一歩です。

会話がうまくできるか不安…そんな方は少なくありません。
でも、上手に話す必要はないんです。
ポイントは、キャストが話しやすくなる“種”を蒔くこと。

例えば「今日寒かったね〜風邪ひいてない？」という一言だけでも、そこから体調や最近の出来事など、色んな話題が広がります。
逆に、自分の話ばかりしてしまうと、キャストは“営業モード”にならざるを得ません。

キャストは長時間、立ちっぱなしで接客しています。
そんな中で、「足疲れてない？」「無理しないでね」といった一言があると、それだけで“特別なお客”として印象に残ります。

ただし、あくまでさりげなくがポイント。
おおげさに心配すると逆に気を遣わせてしまうので、軽く言えると素敵です。

ガールズバーでは、キャストにドリンクをすすめられる場面があります。
このときの対応も大事なポイント。

無理に断ったり、逆に「なんでも頼んでいいよ〜」と無責任に言うのではなく、たとえば「一杯だけ一緒に飲もうか」など、メリハリのある対応が好印象です。

キャストも仕事とはいえ、ドリンクの量やタイミングには気をつかっています。
「この人はちゃんと考えてくれる人だな」と思ってもらえるような対応を心がけましょう。

すべての時間が終わって、帰り際に「今日はありがとう、楽しかったよ」と伝えるだけで、キャストの記憶にあなたの印象はしっかり残ります。

そして次回来店したときに「この前ありがとう」と覚えてくれていたら、それはもう“また来てほしい人”として認識された証拠です。

“また来たい”と思うのはお客の自由ですが、“また来てほしい”と思ってもらえるかどうかは、お客のふるまい次第。

ガールズバーは、キャストとお客が一緒につくる空間。
キャストが「この人なら、安心して接客できる」と思えるような立ち振る舞いをすることで、居心地のいい時間が生まれます。

お店に来るたびに少しずつ信頼を積み重ねていけば、自然と距離も縮まっていくものです。
無理をせず、自分らしく、そしてちょっとだけ思いやりを添えて。
それが、男爵が考える“また来てほしい”お客の在り方です。

常連としてお店に馴染んでいく人には、共通している“ふるまい”があります。
それは「馴れ馴れしくならないこと」と「キャストを尊重する姿勢」です。

反対に“痛客”と呼ばれる人の特徴は、距離感を誤ってしまうこと。
例えば、毎週来ているからといって「俺のこと好きでしょ？」といった発言をする。
それでは好意どころか、対応に困る存在になってしまいます。

大切なのは、親しさと礼儀のバランス。
常連とは“頻度”ではなく、“信頼”で築かれるものなのです。

実際にキャストに話を聞いてみると、「あの人、また来てほしいな」と感じるお客にはいくつかの共通点があるといいます。

こうした特徴は、どれも難しいことではありません。
むしろ“普通”のことを“自然に”できる人が、キャストにとっても心地よい存在になるのです。

質問の内容だけでなく、“行動”で損をしているケースもあります。

たとえば、来店してすぐスマホをいじる。キャストが話しかけても画面から目を離さない。これではせっかくの会話も生まれません。

また、過度なボディランゲージもNG。
酔って距離が近くなりすぎたり、テーブル越しに手を伸ばしたり…それだけで警戒されてしまうこともあります。

ガールズバーは“空間を楽しむ”場所。
スマートに、落ち着いて、相手と向き合う姿勢が何より大切です。